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ジョー・サンプル、R・クロフォードと共演盤第2作

2014 年 1 月 19 日

持ち味 語り尽くせない  米国ジャズ界の大物ピアニスト、ジョー・サンプルが、歌手のランディ・クロフォードと組んでアルバム「ノー・リグレッツ」(ビデオアーツ)を出した。二人の共同名義作は、2年前の「フィーリング・グッド」に続いて2枚目。サンプルは「今後、シリーズ化したい」と意欲をのぞかせた。(西田浩)  「濃密さと品格を併せ持つクロフォードの声は、とにかく魅力的。ベースとなるR&Bの枠を超え、あらゆるジャンルをこなせる。共演盤は、彼女の歌の持ち味を引き出すことに主眼を置いているが、それは1、2枚のアルバムではとても語り尽くせない」  両者の共演は1979年にさかのぼる。当時、サンプルが組んでいた人気バンド、クルセイダーズのアルバム「ストリート・ライフ」の表題曲に、クロフォードが客演した。その後、交流が続き、2002年に再結成したクルセイダーズのライブにクロフォードがゲスト参加したのを機に、共演盤が実現した。  R&B色の強い仕上がりとなった前作に対し、新作は、ブルースの香りをたたえた編曲を軸にした。  「前作を出した直後に二人でツアーに出た。その時のモスクワでのライブで披露したブルース曲『アイ・ウォント・モア・アンド・ゼン・サム』が素晴らしく、地鳴りのような歓声が会場を包んだ。それを聞きながら、次に共演作を作る時はブルースだと確信した」  このアイデアに、「今の時代には受けないのでは」と難色を示したプロデューサーを、サンプルが説き伏せたという。  アレサ・フランクリン、ビリー・ホリデイ、レイ・チャールズらのレパートリーを取り上げたが、誰もが知るスタンダード曲を並べたわけではない。隠れた名曲にも光を当てた渋い選曲となっている。  「曲の有名、無名は考慮しなかった。まず原曲が優れていること、その曲がクロフォードの歌唱によって新たな命を得ること、そして原曲とは違ったアプローチで編曲できること。この三つの基準で候補曲をふるいにかけた」  さらに、クロフォードの声を際立たせるため、簡潔で温かみのあるアコースティック・サウンドを基本に音作りを進めた。  ジャズ・クルセイダーズの一員として1961年にデビュー。その後、クルセイダーズと改名したバンドは70年代にフュージョン・ブームの中心的存在となった。バンド時代からソロ活動も並行させ、78年の「虹の楽園」などのアルバムをヒットさせた。  「正統派ジャズ、フュージョン、ブルースなど、ジャンルはあまり意識せず、様々なスタイルで活動してきた。ただ、常に、『これは僕のやるべき音楽か否か』と自問してきた。流されないためには、大切なことだと思う」と語った。 (2008年12月4日 読売新聞

2008-12-04 11:00:00


元記事:http://a-audition.com/codeigniter/index.php?/contriC/conMenu/2008_12/108

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